当社の開発からものづくりまで、その現場をご紹介しましょう

設計

 設計とは、「思想」を「かたち」にする行為です。
 CADを使用し、製作工程を考慮しながら徹底した検討を行います。製作するパーツによっては、このままCAMに移行します。
 当社では、職人の手作業という美点と工業生産による利点は峻別しています。
 音響機器が家電の範疇である以上、単なる温故でしかないものは工業製品として失格と考えています。



 設計段階で使用ユニットの選定、箱の容積などの定数計算等はすべて完了しています。実際にユニットを組み込んで試聴するまで、ネットワークの回路定数などは暫定値にしかなりませんが、可能性としての音の完成度の大部分はこの段階ですでに決定されているのです。

木工

 

 外見以上に内部構造に不定形の部分が多く、通常の木工家では手に負えません。そのため、一級木工技能士(指物製作作業)の工房にて製作されています。
 この構造も素材選びも、すべては余計な音を鳴らさないためです。



 図面に基づき、切り出しおよび組立てを行います。

 木工工程終了の未仕上品です。これから、吸音材の固定、パーツの取り付けなど、漆仕上げ面を傷つける可能性がある工程は、先に済ませてしまいます。

漆塗り、金箔

  

 雪深い町に当社と提携している漆工房はあります。

  

 歴史ある工芸の町です。伝統の祭りも行われています。

 漆の仕上がりは本当に美しく、日本人が塗物と一般的な塗装に一線を画した理由がわかります。



 これは、銀粉を固まる前の漆に散らし、天の川が横たわる夜空のような仕上げにするものです。
 もしも、こんな仕上げのものが欲しいという方がいれば、別料金にてお承ります。


 金箔の工程は、微細な風も嫌うため、作業環境に入っての撮影が難しく、近日公開とさせていただきます。

スピーカー組み立て

 

 バッフルにシボの牛革を貼り、スピーカーユニット、ネットワークを取り付けて完成となります。撮影用にあえて塗面保護のカバーを外しています。掃除機がきれいに写り込んでしまっていますが、これほどに漆鏡面の精度は高いのです。

測定


 開発の最後は、特性確認です。
 ここで事態を複雑にするのは、測定値が良いことと良い音を出すということは単純なイコールではないことです。カタログスペックを稼ぐか、音を取るかの最終決定をします。